糸魚川うまいもん会結成の経緯
新潟県糸魚川市は、新潟県の西端に位置する人口約4万8千人のまちです。
当市は多くの地方都市同様、少子高齢化、過疎化の進行、産業の衰退に歯止めがかかっていません。 当市を訪れる観光客も、この10年間で約100万人も減少しています。一方で、当市は平成21年に日本で初めて「世界ジオパーク」に認定され、 2015年3月には、当市に北陸新幹線糸魚川駅が開業しました。 この大きなチャンスを生かして観光振興、地域活性化を実現する取り組みが求められています。
その観光振興には、「地域ならではの食の魅力」 が重要な要素の一つと言えますが、 当市には「糸魚川と言えばこれ!」 と言えるような食がなく、観光振興の弱点となっていました。 そこで、平成21年8月、地域ならではの食の魅力づくりと、食によるまちおこしを目指して、 市内の飲食店や旅館・ホテル等の有志で 「糸魚川うまいもん会」を結成しました。
ブラック焼きそばの誕生
当初、地域にもともとある食に光を当てることも検討し、調査・研究を重ねましたが、 他地域との差別化が困難であるという結論に至り、 地元の食材を使った新しい料理を創作する方針に転換しました。 新料理を創作するに当たっては、その試行錯誤の末、当会が創作したのが、日本海で獲れる地物のイカを使い、 イカ墨で真っ黒に仕上げた 「糸魚川ブラック焼きそば」 です。
イカ以外に使う具材や味付けは提供店によって異なり、食べ比べ・食べ歩きが楽しめる料理にし、 滞在時間の長い観光、リピーターの獲得に寄与するようにしました。 また、糸魚川沖では一年を通して様々な種類のイカが獲れるため 季節等に影響されることなく提供できる点や、 糸魚川の大きな魅力である「海の幸」を楽しんでいただくきっかけにもなる点も考慮しました。
平成22年9月に11軒だった提供店も、平成26年7月には23軒に拡大したほか、 イベント出展時に調理等の協力をする市民サポーター 「応麺隊」 が60名以上となるなど、着々と地域に定着してきています。 また、飲食店の営利ではなく 「まちおこし」 という目的の下、 糸魚川市並びに新潟県糸魚川地域振興局との協働により、官民一丸となって活動を展開しています。
上越三色同麺
上越地域の3つの焼きそば(糸魚川ブラック焼きそば、謙信公義の塩 ホワイト焼きそば、妙高赤倉温泉レッド焼きそば)による地域活性化に取り組む団体の関係者が集い、今後の連携を誓って「上越三色同麺」(同盟)が結ばれました
【上越三色同麺 五箇条】
一、上越地域を点から線、面(麺)と捉え活動するべし!
一、面々(麺々)が共に助け合い、上越地域を盛り上げるために取り組むべし!
一、遠征先では、共に面(麺)倒を見合い助け合うべし!
一、互いの地域・地元の活動に、全面(麺)的に協力すべし!
一、面々(麺々)が越後上越の力で世界制覇を目指すべし!
妙高赤倉温泉
レッド焼きそば
妙高市赤倉温泉の「赤」をテーマにした情熱のB級グルメ「レッド焼きそば」。高原野菜の赤色を使い、見た目と違って辛くない味付けでお子様でも安心。(一部辛い味付けの店舗もございます。)めんは米粉を配合し、もちもちした食感です。
現在赤倉を中心に妙高高原の9店舗で提供中。ぜひお試しください。
謙信公義の塩
ホワイト焼きそば
上越産コシヒカリ米粉が入った麺を使用し、魚介類や野菜、塩など"上越ならでは"の素材を活かした海鮮風塩焼きそば。
米や上越市の風土である雪をイメージして、白をベースとしたやさしい味のご当地グルメです。具やトッピングは各店のオリジナルなので、色んな味を楽しめます。
糸魚川
ブラック焼きそば
糸魚川市の飲食店などでつくる「糸魚川うまいもん会」が食による地域活性化を目指し開発したご当地グルメで、2010年9月23日から市内11店舗にて販売を開始した。日本海で獲れる県産のイカを使用し、イカ墨を絡めた真っ黒な麺が特徴。イカ以外に使う具材や味付け、トッピングなどは各店によって自由に工夫されているので、食べ歩き・食べくらべが楽しめるB級グルメである。2011年4月1日から提供店が26店に増加し、その勢力を拡大させている。